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東京大神宮十七日寄席

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【第二十九回】大盛況!蔵出しの会

落語大好き!十七日寄席スタッフの関です。
事前に完売となった一之輔師匠の独演会、今回のレポートは当寄席プロデューサーの大友氏がお届けします!
当日いらっしゃった方は高座を思い出しながら、お越しになれなかった方は想像しながらお読みくださいね。

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快晴!
...はありがたいのですが、まるで真夏を思わせる暑い日でした。
雨率の高い当席ですが、なにもこんなに晴れなくても、ねえ。

大人気・春風亭一之輔師匠の蔵出しの会。今回も会場いっぱいのお客様においでいただいて、大いに盛り上がりました。ありがとうございます!

開口一番は三遊亭ふう丈さん。円丈師匠門下の前座さんです。
「転失気」は、声のメリハリが、よく聞く一般的な形とちがって、いかにも"円丈流"でした。
「なるほどこの言葉をこう強調すると笑いにつながるのか」という驚きがありました。面白かった。
声はちょっと二枚目の感じかな。これからがますます楽しみです。

 29_01ふう丈

お次はお目当て・一之輔さん。
まずは「かぼちゃ屋」で客席を爆笑の渦に。随所に一之輔さんならではのくすぐりがありました。
与太郎がかぼちゃを売りに歩いていると、誓願寺店へ向かう別のかぼちゃ屋とすれ違う場面がありました。これ実は、「唐茄子屋政談」という別の噺の登場人物。二つの噺の登場人物がすれ違うという、一之輔さんならではのお遊びです。
会場のお客さま、ここで大爆笑。ということは、このマニアックなお遊びをきちんと受けとめたということですね。すごい。
でも中には、「何のことかわからなかった」という方もいらしたことでしょう。それでいいんです。
「ああ、きっと何か秘密があるんだな」と感じて下されば、いつかその意味がわかったときに楽しさが倍になります。

29_02一之輔

「かぼちゃ屋」のあと、高座を下りずにもう一席。名作「粗忽長屋」。
「そそっかしい」人間を描いたとされるこの噺、一之輔さんにかかると、「そそっかしさ」を超えて、もうなにがなんだかワカラナイ世界が展開します。笑った!

 29_03一之輔

中入りをはさんでトリの一席は「鰻の幇間」。
野幇間(見番に所属していないフリーの幇間)が、誰だか思い出せない男になんとか取り入ってご馳走になろうとするが、逆に騙されてしまうという噺。
「この商売やってて良かった」などとふともらす幇間の一言に、ナニヤラ真実味がありました。
終盤、騙されたと知った幇間が、鰻屋の仲居さんにくどくどと文句を言う場面は、もう一之輔さんのやりたい放題。結構な一席でした。

29_04一之輔

昼間はあれだけ暑かったのに、会がハネたころには涼しくなっていました。
これも大神宮と一之輔さんの徳でしょうか...。
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大友さん、ありがとうございます!こちらが、ふう丈さん直筆の本日の根多帳です。

29_05ネタ帳

そして最後は『お客様の声』。

●初めて来ました。身近な感じがよかったです。照明が暗いほうがよかったかな?(匿名様)
<初めてのご来場、ありがとうございます。確かに、客席の照明が暗い方が寄席っぽいですよね。>

●大変おもしろかった。(久保田英子様)
<嬉しいお言葉をありがとうございます!>
 
●一之輔さんがマクラで言っていたように、落語に丁度良い大きさの会場で、声も聴き取り易く良い雰囲気の落語会でした。一之輔さん三席を間近で聴くことができ楽しかったです。毎月17日に連続開催しているのはすごいことです。(大久保鉄男様)
<ありがとうございます。密室感を楽しんでいただけたようで良かったです。毎月開催することへのご理解、とても嬉しく思います。>

●少人数でぜいたくな会でした。(西村尚明様)
<一之輔師匠の毎月の独演会は180名ちかく入るホールですものね。ありがとうございます!>
 
●はじめてですが、来てよかったと思います。ぎゅうぎゅうという程でなく、バランスよい並びですし。
大神宮参拝したとき、若い女性ばかりで、この娘たち全部来るのか!?と思ったらちがいましたネ。
まんじゅう売りの青年に声をかけられたので、まんじゅうじゃなくてかぼちゃを担げ、と思ってたら一之輔さんのかぼちゃ。ちょっと嬉しかった。(荻原弘子様)
<ご参拝と丁寧なご感想をありがとうございます。あの娘たちが全部来たら、一之輔さんはどんな反応をするでしょうね。笑!シンクロもすごい。>

●演者さんもおっしゃってましたが、丁度良い規模の落語会で、居心地が良いですね。また伺いたいと思いました。(山下眞緒様)
<是非またお越し下さいませ。居心地を維持してお待ちしております!>
 
●見やすい会場でした。エアコンがやや寒いです。(松江川知美様)
<寒い思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。>
  1. 2013/06/18(火) 17:09:34|
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