4月の十七日寄席は『桂やまと独演会』をお送りしました。当日は強風の悪天候でしたが、開場前からお客様がお並びくださいました。やまと師匠の落語を楽しみにして下さっていて、こちらも嬉しくなります。
当日は、東京大神宮にとっても大切な日でした。年間を通して行われる祭典の中でもっとも重要なお祭りの日で、毎年4月17日に日比谷大神宮(東京大神宮の前身)の創建の日を記念して、例祭が執り行われました。(写真は公式ホームページのものです)

一席目は「熊の皮」。やまと師匠が演じる亭主をうまく操る女房。そのなんとも言えない声色や表情が、サゲで再び頭に浮かんで可笑しくなるほど印象的でした。

続いて二席目の「看板のピン」。枕ではサイコロの雑学などもあり興味深かったです。そういえば、やまと師匠の前座名は「才ころ」でしたね!

仲入りの後は、お待ちかね!初演の「宗珉の滝」。寄席では滅多にかからない噺とのこと。やまと師匠らしい、人情味あふれる表現が心に残る一席でした。

こちらが当日の根多帳です。やまと師匠直筆!

最後に、アンケートからお客様の声をご紹介します。アンケートにご協力下さったみなさま、ありがとうございました。
●今日もたくさん笑いました。そして、感動もいただきました。素敵な時間をありがとうございました。今日の天気とともに、忘れられない日になりそうです。(さわたんたん様)
<笑いあり、感動ありの2時間でしたね。あの風は確かに忘れられないです!>
●泣きました。ありがとうございました。(市川様)
<泣かせる演者も泣けるお客様も素晴らしいです!>
●宗珉の滝、素晴らしかったです。惹きこまれてしまいました。風雨にめげずに来て、大正解でした!ありがとうございました。(浅田様)
<初演とは思えないほど完成度の高い一席でしたね。無事にお越しいただけて良かったです。ありがとうございました。>
●久し振りに笑いました。(松本様)
<世の中にはいろんな笑いがありますが、落語で笑うのって本当にいいですよね!>
●宗珉の滝、良かった。(船木様)
●宗珉の滝、熱演でした。いい話芸を聞かせてもらいました。(丹田様)
<やまと師匠の目指す、「噺の中に自分が溶け込み、登場人物だけがお客様の目の前で生きる表現」を体現していた一席でしたね。>
●笛、踊り、百面相、やって欲しいです。熊の皮:「承りますれば」をもうちょっとくずした方が好みです。看板のピン:隠居の所作がいいです。宗珉の滝:断食の感じがよく出ています。 (落語の)世界に入っていければ風は大丈夫です。(ふなばしオートふっかつ様)
<丁寧にコメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。おすすめのJAZZ女性ボーカル情報まで!あちこちにアンテナを張られていらっしゃるんですね。>
●三拍子=三席目の序破急・眼力・間、スリル・サスペンス・落ちまで恐れ入り候(紀之字様)
<わざわざご感想をお送り下さり、ありがとうございます。魅力的な表現のご感想を読んだら、もう一度「宗珉の滝」を聴きたくなりました。でも、あの場だけの、あの一席ですものね。>
- 2016/05/04(水) 19:05:16|
- 十七日寄席記録
-
-
| コメント:0