落語大好き!十七日寄席スタッフの関です。
9月のレポートがすっかり遅くなり、申し訳ございません。思い返してみると、9月は中秋の名月があったり(東京は曇りで観られませんでしたが)、先日は皆既月食があったりと、月を楽しむ機会がありましたね。
月と言えば、東京大神宮のフェイスブックで、10/4にこんな写真がアップされていました。
「夕暮どきになると、社殿の屋根の飾り金具が夜空に浮かぶ月のように見えます」と。
なるほど!お月様です!

さて、9月の寄席は瀧川鯉朝師匠の独演会でした。最近の師匠は、末広亭で主任興業を務めたり、落語漫画の解説文を書いたりと幅広くご活躍。今回は蔵出しの根多を2席披露していただきました。
開口一番は鯉昇一門の新人前座、瀧川鯉佐久さんで「新聞記事」。なんと、この日が2度目の高座だとか。師匠のブログによると、終演後は初の路ビー(路上でビールを飲むこと)を体験したそうです。

そして鯉朝師匠。噺に入る前に鯉佐久さんの紹介がありました。
この時、前座になってまだ二週間ということが判明。高座では自己紹介もなく噺に入りましたからね。会場も「なるほど、そうか!」という空気でした。笑。

根多は「お七火の用心」。これは寄席でも滅多にかからないという珍しい噺のようです。柳橋師匠から教わったそうで、ひとことで言うと、子供につけた名前にいちゃもんつけた相手に子供が生まれたので、仕返しにいちゃもんをつけようとするが、結局相手に先を越されるという噺。実はこの噺の成り立ちは、「お初徳兵衛」「お七吉三郎」といった江戸で知らぬ者はいない、恋人たちの悲恋をダシにしての応酬だそうです。

仲入りをはさんで「祇園祭」。江戸vs京都のお噺です。
江戸を貶され怒り心頭の江戸っ子と、いけしゃあしゃあと京自慢を繰り広げる京者の対比が見もの。現代的な新作落語のイメージが強い鯉朝師匠の「江戸っ子の啖呵」や「祭囃子の口演」がどんな感じか楽しみでしたが、実に見事!同じく祭囃子が出てくる片棒も鯉朝師匠の口演で聴いてみたくなりました。

終演後は、外で鯉佐久さんと一緒にお見送り。お客様も嬉しそうでした。通常の寄席では味わえない至近距離ですものね。
こちらが当日の根多帳です。鯉佐久さんが緊張しながら書いてくれました。

最後にお客様の声をご紹介します。アンケートにご協力下さったみなさま、ありがとうございました。
●めずらしい話2題、楽しませて貰いました。(田中様)
<お七火の用心は特に珍しいですよね。祇園祭は夏の京都が舞台なので、次に聴けるのは来年かもしれませんね。>
●久しぶりに、テンポとリズムでキャラ分けの聴きやすい、間が小気味良い噺を聴きました。楽しく聴かせていただいたので、これからチェックするようにします。あと、酒がうまそう。(くうくう様)
<ぜひチェックをお願いします!今回は古典落語のみでしたが、鯉朝師匠の新作落語も、テンポとリズム、登場人物の際立ったキャラ、そして間も最高だと思います!>
●こんな近くで、本格派の鯉朝師匠をみれて楽しかったです。めずらしいネタを聞けたのもよかった。(雲はる好き男様)
<高座と客席の距離が近いことが当寄席の魅力です!めずらしい噺を聴くと得した気分になれますよね。>
●末広亭も楽しみにしています。(津野様)
<ますます!ちょっぴりちがう寄席、いかがでしたか?マクラで話を聞いて、写真コーナーやトークコーナーが気になりました。>
●生はいいですね。また伺います。(斉藤様)
<私も生で聴く度に思います。ぜひまたお越し下さいませ。お待ちしています!>
●汗のにおいがする熱のこもった落語、おもしろかったです!(匿名様)
<鯉朝師匠の熱演の表現する言葉がうまいですね。毎月レポートを書く私の勉強になります!>
●「祇園祭」楽しかったです。(開田様)
<賑やかな噺は、終わった後も楽しい気持ちが続きますよね。>
●楽しかったです。京の人はもっと底意地悪いですよね~!(開田様)
<京都の人も「東京の人は~」って思っているかもしれませんね。笑!>
●楽しかったです。「祇園祭」熱演でした。サゲも良かったですよ。末広亭、楽しみにしています。(川村様)
<祇園祭のサゲは、鯉朝師匠のオリジナルだったようですね!>
●先月、通りがかりに17日寄席を知り、一か月楽しみに待ちました。初めての生寄席です。こんなに引き込まれていくものとは思いませんでした。また来ます。(徳子様)
<ご来場ありがとうございます!生だと、ぐぐっと引き込まれますよね。またお待ちしています!>
- 2014/10/13(月) 10:15:41|
- 十七日寄席記録
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