落語大好き!十七日寄席スタッフの関です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も団体問わず、多彩な顔ぶれでお届けします!毎月足をお運びいただいても飽きませんよ。
新年最初の十七日寄席は、小円楽師匠にご登場いただきました。記念すべき第一回をはじめ、毎年ご出演いただいている小円楽師匠の貫録は新しい年の幕開けにぴったりですね。そして、こちらの噺で初笑い!

今回は前座さんがお二人。開口一番は円楽師匠の七番弟子の楽しいさんで「道灌」。
"たのしい"ではなく"らっしぃー"と読むんです。"名犬ラッシー"が由来だとか。犬好きの方は要チェックの前座さんです。

続いて六番弟子の楽天さんで「寿限無」。何度も聴いているはずの噺ですが、私にとっては(言い立ての部分で)初耳な楽天さんの寿限無でした。そして、個人的にあまり耳にしない下げだったので、それも得した気分。みなさんはいかがでした?

そしてお待ちかね!小円楽師匠です。「幇間腹」のマクラでは、幇間の学説として松本梅吉の名前が出ましたね。興味があったので検索したところ、幕末から明治へと一新された頃、松本梅吉は秋葉原(当時は原っぱ)等の街頭で阿呆陀羅経をやって人を集めては飴を売ったそうです。高座では、一八を口説く若旦那の表情が最高でした。

お仲入りの後は「禁酒番屋」。こちらは番人の酔いっぷりがたまりませんね。小便を飲む前の調子の良さと飲んでからの始末の悪さ。見ているこちらまで「しめしめ」という気分になりましたね。
余談ですが、「小便変じて酒となる辻番所」という川柳があるそうで、「この噺のために詠まれた川柳」と言われたら信じてしまいそうですが、実はそうではありませんでした。武家屋敷の陰で立ち小便をしているところを辻番に見付かり平身低頭、後で酒を届けた、と言う内容だそうです。でも禁酒番屋にピッタリですよね。

終演後の楽屋で小円楽師匠は「落語に出てくる言葉」についてお話されていました。現代では使いにくくなった"江戸の言葉"や、現代では当たり前になりつつある"らぬき言葉"についてなど。言葉を大切にする小円楽師匠の高座、もっともっと聴きたくなりますね。
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●楽喜を聴きに来たのだけどドタキャンとは残念。幇間腹、フルバージョン。猫を殺すのは初めて。おもしろかった。(まーさん様)
<楽喜さんがお目当だったとは...。残念なお気持ち、解ります。私にも経験あります...。幇間腹、おもしろかったですね。私は"針と張り""ツボと壺"が笑えました!>
●今年の初笑い、楽しませて頂きました。縁起の良いスタートが出来ました。ありがとうございました。(加藤様)
<初笑いが小円楽師匠の落語、しかも東京大神宮で!笑いの多い1年になりますね。おめでとうございます!>
●「服の下から手を突っ込んで背中を掻くような、回りくどいことを言う」こういう小ネタも満載で、聴き逃すまいと集中して楽しんでいます。(匿名様)
<素晴らしいですね!楽しむことが上手なお客様。巻き戻しが出来ない生の落語ですものね。>
●初笑い、楽しく過ごしました。また来ます。禁酒番屋、初めてでしたが良かったです。(関様)
<またお越し下さるとのこと、嬉しく思います!禁酒番屋は何度聴いても面白い噺の一つだと思います。>
●禁酒番屋、味が伝わりました。(丸山様)
<あの表情を見たら伝わってきますよね。臭いも伝わってきそうでした。>
アンケートにご協力いただいた皆様、ご連絡先を残して下さった皆様、ありがとうございました。落語を聴きたいなと思った時に、十七日寄席を思い出していただけると幸いです。
- 2014/01/31(金) 08:47:33|
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